いずみ通信27 H20・2・27 トップへ(HOMEへ)




<いのち@>
  が道路工事の為に日々姿を変えている事について、約1年前にいずみ通信に書きました。
  それからについてのアンケートに多くのお返事を頂きとても感激しました。
  三学期にまとめるつもりでしたが、バタバタと過ぎてしまい、とうとう1年も経ってしまいました。

  幼稚園の目標は「命を大切に考える。そして生きる力をつける。」そのためには、様々な角度から保育を展開していかなければいけません。
私の頭の中では、ず〜とについて、いずみ通信に書かなくては・・・と心にひっかかっていましたが、先日の発表会を終えて、子ども達が大人に伝えてくれた事を元に、 少しずつ思っていることを書いてみようと思いました。

  1年前、わしみね山の忍者修行の崖が道路工事のために壊されました。 何十年、何百年もの木々が次々と切られ、悲しい思いで子ども達と見守ってきました。
  子ども達は「どうして切られるの?」「切ったらかわいそう!!」と口々に言いました。
人間の都合で山が壊されること、広い道路ができて便利になること。でも道路ができる事は悪いことでも、良いことでもなく、仕方のないことだとしか伝えられませんでした。
  工事をしている方を見て「あのおじちゃん悪いね。木を切ってから・・」の子ども達に、どう伝えるべきなのかを考えさせられました。という内容のいずみ通信でした。

  つい先日のことです。1年前と全く同じ状況に出会いました。
山には何台ものクレーン車。食後、園庭で遊んでいる子ども達が「近くでクレーン車を見たい」というので、山まで連れて行きました。
大きなクレーン車は、切った木を空高く宙吊りにして、移動させる作業をしていました。
下ではチェーンソーでトラックに積みやすいように切り、ブルトーザーでその木をつかんで運んだり・・・と、まるで 恐竜が大あばれして、山を壊しているよな錯覚を起こしたのは私だけではなく、子ども達も圧倒されて、そんな言葉が出ていました。

  年長組は、年中の頃から2年間、道路工事のために、山が変わっていくのを見ています。
たくさんの木がチェーンソーで切られて、毎日木の悲鳴を聞いてきました。
1年前もそんな様子を見て、元年長組は発表会で「森を人間の勝手な欲で壊すな!!みんなで守っていこう!!」というメッセージ性の強い劇をしました。
  その劇も今のうめ組、さくら組は年中の時に見ています。今年の発表会で、うめ組は幼稚園の日常の劇をしました。 その中には、昨年5月に発掘された、わしみね山の弥生時代の古墳群を見て、太古に思いをはせ、秋の遠足で「いのちのたび博物館」へ行き、恐竜に出会い、思いを込めて自分たちで劇を作り上げました。
  また、さくら組は、うめ組と同じ経験をしながら「自然を大切に、地球を大切に、そして自分を大切に!!」とメッセージの強い劇ができました。
そんな子ども達から、昨日この場で出た言葉はやはり「かわいそう!!やめて〜」「山を壊すな!!」と工事の方に叫んでいました。

  ・・・去年と同じことにぶつかりました。
  工事の人が悪いのではない。ということを伝えなくてはいけません。

  さくら組の劇そのものですね。「もっと、もっと、もっと欲しい」という台詞を覚えていますか?人間の欲できりがありません。欲のためには何かを犠牲にするのはあたりまえ。車社会を優先し、自然を壊すのはあたりまえ。 すべて人間のすることです。自分のことしか考えない人間。
少しずつ地球も悲鳴をあげています。

  人間にしかできない事もたくさんあります。人間が今、なにをしなくてはいけないのかを考えていくのがとても大切だと思います。

<いのちA>
  の工事に話は戻りますが、昨年私たち大人にできることを考えました。
  子どもを工事現場に連れて行き、切られたばかりの木の年輪を数えたり、木の香りを嗅いだり、大きな、大きな根っこにさわって木を感じてきました。
  「今まで、山を守ってくれてありがとう。」という思いを子ども達と伝えてきました。
捨てられる木を拾って、何か形に残ればと、保護者の方が輪切りにして下さった木で、山下先生が一人、ひとりに机や部屋に飾るプレートを作りました。
  今年も年長さんと自然について、命について、地球について話をし、今の自分にできる事、これからの自分にできる事、大人になった自分がする事など、卒園までに時間の許す限り、クラスで話し合っていきたいと思います。

  工事の様子を見て、誰かがポツリと言いました。「山のお葬式みたいだね。」・・・

  みんなさみしい思いで見守りました。

  私達にできる事は、山や木への感謝の気持ちを持つことです。そして明日からは、木の命をつないでいくためには・・・と考えます。
  もちろん、木だけの事でなく、すべてのことです。地球を守っていくために自分ができることは?

  のつながり。私達の周りには、たくさんの命のつながりがあります。
  人の命、生き物の命、植物の命etc・・・
  からも学びます。芽が出て、葉が出て、花が咲き、実をつける。種を落とし、芽が出て・・・・くり返し、くり返し、生きています。

  今年も朝顔と風船かずらの種がたくさん取れました。春休み前に渡しますので、お子さんと種を植えて、命のリレーを見てみませんか?