いずみ通信29 H20・2・28 トップへ(HOMEへ)




<命と死についてのアンケート(B)>
のアンケートの続きを書かせて頂きます。
前回の通信も合わせてご覧下さい。(B)群を紹介します。
アンケートより
  5.お子さんと命についての話しをしたことがありますか?(生き物、人など)
  6.そのきっかけについて。


アンケートの内容
●ご先祖様から命はひき続いている・・・という話をした。
●かぶと虫やバッタなど飼って、死んだ時が話をするきっかけとなった。(多数)
●戦争のドラマや病気のドキュメンタリーなどを見た時。
  どんなに生きたくても、死んでしまう人もいる。私たちは平和であること、健康であることに感謝して、生きていかなければいけないと 話し合ったことがある。
●身近な人の死を通して、葬儀に参列したり、法事のお参りに行った時など。
●猫や犬など家族同様に暮らしてきて、死んでしまった時に、悲しみを体験した。
●自殺のニュースを見た時に、どんなことがあっても、自分から死んだらダメ・・・と話し合った。
●両親の遺影を「誰?」と子どもが聞いてきた時、あなたの祖父母で、ママが16歳の時に亡くなった事を話すと、自分も「会いたかった」と泣き出した。 思わずギュッと抱きしめた。
●飼っていたカブト虫が死んで動かなくなり、号泣した。号泣する娘を見てホッとした。
●私の弟が障害者であり、今の状態が辛いと「もう死にたい」と子ども達の前で言うことがあるので、弟を説得すると共に、子ども達にも命を伝えている。
●夏休みに捕まえて、飼っていたカブト虫が死んだ時、「この虫もういらん。新しい虫がいい」その言葉を聞いて、命の大切さを伝えなければと思った。
●子ども達が年中の時、「死にたくない、お母さん死ぬの?」と何日間か泣くことがあった。
  幼稚園で教わった時で、「まだ時間がいっぱいあるよ。大人になるのが先だよ。お母さんもおばあちゃんになってないから大丈夫だよ」と言ったが、 なんと言ってあげていいのかわからなかった。
●ゲームなどをしていて「死んだ!!」と簡単に言う時などにくどくど話す。
●私達自身があまりに小さい時に父の死を経験したので、つい子ども達にも「そんなことしたら死んでしまうよ!!そしたらお父さん、お母さんにも、みんなにも会えんのよ」 と言い過ぎるので、子どももチョットしたことでも「ねえ死なん?死なん?」と不安になって聞いてくるので、反省している。
●子どもが死について少し興味を持った時があったので、死んだらどうなるのかということを私なりに話した。
●道路への飛び出しなど、命に関わる危険な行動をした時に話た。
●「いのちのまつり」という絵本をおばあちゃんからもらったので、絵本をきっかけに話してあげている。
●人が死ぬ・・・という事が具体的にわかってないので、やさしく少しだけ説明した。
●食事の時に、食材となる肉(牛、豚、とりなど)、魚を残した時、命をいただいているので、残したら失礼になる。(3名)
●生き物は大切にしないければいけないのに、なぜ魚や肉(牛、豚など)は食べていいのか?と子どもから聞かれた時。
  改めて、全部何度も読み返し、園長と「お母さん方はほんとにいろいろな事を考えながら、そして感じながら子育てをされているんだなぁ」と 頭の下がる思い出読ませていただきました。自分を振り返ってみると、毎日バタバタと過ごし、話をするチャンスを見逃していたり、子どもの心に気づいてあげる 余裕がなく、我が子たちには、思いを伝えていなかったのでは・・・と反省しています。
  たくさんのご意見を頂き、誠にありがとうございました。
いよいよ、アンケートの最後になりました。
  7.幼児期に死について子どもと話しをする事について、どのように思われますか?
アンケートの内容
●どの程度まで話しをしたら良いか、又、理解してくれるのかが難しいが、非常に大切な事
●その年に合った話を少しずつしていけばいいと思う。
●戦争のドラマや病気のドキュメンタリーなどを見た時。
●必要以上に恐がらせない。死は誰にでも訪れる事で、罪悪の結果ではないと教えたい。命が大切というより、今は”あなたが大切”という言葉で伝えたい。
●自分の命は自分にしか守れない。命は1つしかないと言っている。
●おじいちゃんやおばあちゃんを生きているうちに”大切にしようね”と言っている。
●良いことだと思うが、まだ難しいかも。今生きている事はすばらしい事なんだと伝えていければと思っている。
は切り離せないものだし、死を恐れるという事はある程度必要だと思う。「恐怖」があるからこそ、死を遠ざけようとするのではないかと思う。
●良い事だと思う。まだ話してもわからないと思うのは、大人の考えで、子どもは感受性も優れているので、その子の成長にあわせて話すのは大事だと思う。
●今、こうやって存在していることに感謝してすごそうという事を伝えたいと思う。
  死については、難しいけれど、子どもに向かって「よくママの所に来てくれたね。ありがとう」と話をしている。今こうして生きている事が、嬉しいという気持ちは伝わっているように思う。 軽口で簡単に「死ね」なんて言葉を口にする罪深さは教えたい。
●私自身、幼い頃からずっと”なぜ生まれてきたのか、死んだらどうなるのか”という事を考え続けて生きてきたが、両親はきちんと答えてくれなかったので、長年悩んできた。大人になって、本やテレビで分かってきたので、 小さい時から知っていたら、あんなに苦しまなかったのにと思うので、子どもが知りたいと思ったら、話をするべきだと思う。
●死について突然言うのではなく、きっかけがあった時が理想。あなたの存在が大事なの!!と教えて、頭にしっかり入れておいてもらえれば、自分自身を大切にできるし、人も大切に思えるようになると思う。
●話をするのは大切なことだと思う。めんどうだからと難しいことにフタをせずに、きちんと話をすることが大切。
●1つしかない大切な命だから、教えていくべきだと思う。
●命を大切にしてもらいたいのですが、どう話せば良いのかわからない。
●幼稚園では難しいと思う。死より、自分は家族や周りの人から愛してもらっている・・・というのを伝えてもらいたい。愛されている安心感があれば、生きていく自信もついていくと思うので。
●話をすることより、もっと大切な事があると思う。大人になっても、死についてなんてよくわからないし、そんなことは長い時間の中で感じ取っていくものだと思う。
●人だけでなく、動物、植物についても教えたい。人や物の立場で物事を考えられる子になれば、人を傷つけたり、自殺したりしない子に育つと思う。
●幼稚園でいろいろなきっかけを作ってもらい、家族でも話し合いの場ができている。
●先生方の体験や思いを聞けることは、子どもたちにとってよいことだと思うが、幼児期に自殺やいじめについて語るのは、今のところよいとは思えない。
この年で自殺する子、いじめをいじめと理解する子はいないと思うので。
●死について話すより、子ども個人が死を選ばない生き方をさせるための話し合いや、対話が必要だと思う。
●自分の命も、他人の命も大切に考えてくれたらいいと思う。子どもに「世界中にたくさんの国があるよ。とても貧しくて、ごはんも食べられなくて、死んでしまう子どももたくさんいるよ。」と話たら、子どもはビックリしていた。
これからいろんな事を子どもとたくさん話して、心の広い、やさしい、強い人間であって欲しいと思う。
園のアンケートは、たくさん考えることが出来、よかった。これからも命について、死について、たくさん話ていこうと思う。
  皆さんのご意見を全部お伝えしたかったのですが、似たような内容は省かせて頂いた事をお許し下さい。
  次に載せているのは、アンケートを別紙で下さった方の分です。合わせてお読み下さい。
  どなたも真剣に考えて下さったことに、園長共々、感謝の気持ちで一杯です。一年遅れになりましたが、昨年卒園された方々にもお渡ししようと思います。ありがとうございました。

いずみ通信「いのち」を読んで
  連日のようにテレビや新聞で子供達の犯罪や自殺が報道されるのを見て、同じ子どもを持つ親として胸が張り裂けんばかりの思いです。 ワイドショーのコメンテーターや専門家が、教育現場の問題や「命を大切にしなさい」と毎日のように連呼しています。
家の子の学校は大丈夫か?家の子はいじめられていないか?いじめていないか?先生は信頼できるのか?たくさんの不安が頭の中を渦巻きます。 急に子供に話しかけたり、いじめについて「あるのか?ないのか?」執拗に問いただしたり、先生の評判を尋ねたり、頭ごなしにお説教したり・・・ こんな時親としてどう子供と向き合っていいのかわからず、頭を抱えている親御さんも多いと思います。
  でも問題は私たち親の姿にあるような気がします。今この瞬間、私はちゃんと「大好きだよ。愛してるよ。」と子供に伝えて いるのか?家事をしていても、仕事をしていても、疲れていても「あなたがとっても大切よ。」とちゃんと伝えているのか?自分に問うてみること。それだけのような気がします。
そしてその答えは必ず子供が教えてくれます。「好き」「たいせつ」の気持ちがほんとうかどうか見抜く力を子供は持っています。 それが正解なら、トビッキリの笑顔を見せてくれるはずです。こんな時だからこそ過剰は情報に翻弄されず、ただただ惜しみなく我が子を愛することが大事なのだと思います。
私たちをお父さん、お母さんに選んでくれてありがとう。今日もドキドキの1日をありがとう。朝いちばんに可愛い寝ぼけ顔を、夜には幸せそうな寝顔を見せてくれてありがとう。 落ち込んでいる私に紙ひこうきを折ってくれてありがとう。あなたが今生きている事にただありがとう。そんなあなたが愛おしくて、大切で、大好きで大好きでたまらない。と毎日伝えてあげることが大事なんだと思います。 言葉じゃなくてもギュっと抱きしめてあげたり、絵本を読んであげたり、一緒にどんぐりを探したり・・・気持ちを伝える方法はたくさんあります。
  でも残念ながら「命」「死」について今の私には教える術がありません。 だから息子は誰かに愛され、守られ、大切にされる事はとっても幸せで、気持ちよくて、胸の中があったかくなるんだよ。ってことを伝え続けたいと思います。 その気持ちが自然に他人の命や心を敬い、大切にし、そしていつか自分が蓄えた優しさを周りの人に分けてあげられるような人になってほしい。 僕はお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お姉ちゃん、お兄ちゃん、妹弟みんな大切にされて生きてきたんだ。それはみんな同じなんだ。みんな誰かに愛されて、そして大切な人がいるんだ。そうやって他人を思いやれる人にいつかなって欲しいと思います。   ・  ・(中略)
  ・・・人は何かに、誰かに生かされて、生きているという事。ひとりの命は決してその人だけのものではないということを私はおしえられました。
命は続き、また続いていく・・・その事を今度は次男にも伝え続けたいと思います。あなたを愛しているということ。あなたの痛みや苦しみはお父さんや、お母さんの痛み、苦しみでもある事。あなたの笑顔は私たちの幸せである事。 ころんでも、躓いても、失敗しても、私たちはあなたの味方だということ。あなたを守り続けるということ。あなたが今ここに生きているという事が、私たち家族の源であるという事を。そんな思いを少しずつ感じながら、「命のたいせつさ」や「人の死」に直面した時、 素通りせずに立ち止まって、その重みと意味を考えていってほしいです。その時は私も一緒に考えたいと思います。
  生きている以上、すべては「生きてこそ」だと思います。だから子どもたちには生きてほしいです。
  今回のアンケートの反省は、を前面に出してしまった事です。
  連鎖的な自殺が多く続いたので、命を軽く考えずに、しっかりと命に向き合ってほしいという思いからだったのですが、 アンケートのとり方が、死を強調しすぎたようにも思いました。
  幼稚園ではいじめや自殺の事にはあまり触れずに、園児たちには、命のつながりや、命はどうやって大切にしたらいいのか・・・などを話してきました。
しかし現実では、ゲームやテレビの影響なのか、平気で「死んだ、殺した」などを口にすることもあるようです。 親や周りの大人は、与えるものを吟味しなければいけませんね。
  いじめについては、自分が言ったことや、したことで、相手がすごく悲しい思いや、辛い思いをすることがあるということを知ってほしいので、その事を強く伝えています。
  たくさんの命を預かる私達にとっては、皆さまの死についての経験やお考えがとても参考になりました。
今後も子ども達に生きる力をつけるために、いろいろな話をしていきたいと思います。 を見つめることは生き方を見つけることだと思います。
  昨年より今年にかけては、家族内での悲しい事件が次々に起こっていますね。 一番安らぐ場所であるはずの家庭が・・・ほんとうにどうしてなのでしょう。
  そうなる前に何か!!と辛い思いでいっぱいです。