いずみ通信20 H26.3.3 トップへ(HOMEへ)

ごあいさつ

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わしみね果樹園の梅も満開になり、桃や白い花が可愛らしく咲いています。
今年もたくさんの実をつけてくれることでしょう。
そして足元には、そろそろ土筆も顔を出しそうです。

梅

いよいよ三月に入りました。
年長は卒園に向けて、年中少は進級に向けての準備が始まります。
一つ一つのことを見直しながら三月も大切に日々をすごしていきたいと思います。

二月は逃げる、三月は去ると言われますが全くその通りで、
二月の短かい間にも、生活発表会、豆まき、カレーパーティー、誕生会、ひなまつり(お茶会)等があり 毎日がバタバタと逃げていくようでした。今年度最後の個人面談も終り、一年の成長をお伝えできたと思います。
そして わしみね農園でも、一年の締めくくりとして、“じゃがいもの種芋”を全員で植えました。
6月くらいに収穫ができると思います。年長さんの置き土産の“玉ねぎとじゃがいも”。
年長さんを思い出しながら感謝していただきます。

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さて、今回は個人的な事を書かせて頂きます。
春は、出会いや別れなどがあり、心が落ち着かない時期でもありますね。
我家にも、別れの春がありました。

二月十五日に息子が福井県の永平寺へ修行に旅立ちました。二日間は門前のお寺で作法を習い、
十八日の早朝に永平寺の山門に立ち続け、入門を請いました。
『この冬一番の寒さ、氷点下の中、網代笠に黒染めの衣、わらじ姿で雪が舞う中、長時間立ち続け、
入門を許された。』という福井県の新聞記事と写真を見つけました。

山門の杉木立、雪の永平寺、豆つぶ程の若い修行僧達の中に息子の小さな後ろ姿を見つけ出し、本当に行ってしまったんだなぁと 涙があふれました。

寺

十五日に新幹線のホームで見送りました。
一人で永平寺に向かい、門前の宿に一泊して、おかみさんに見送ってもらいました。後日、息子が着て行った服や靴、携帯電話や財布などと一緒に、出発前の修行僧姿の写真が送られてきました。
想像ができない程の厳しい修行に、短かくて三年半、住職の資格を取るには6年間 頑張らないといけません。

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ここに来るまでに色々な事がありました。
息子は姉二人の末っ子長男で、寺の子として、何となく周囲の期待を感じながら悩んできたと思います。
高校、駒澤大学、永平寺というレールに反発し、高校は中退してしまいました。
小学校、中学校の体育祭では、応援団長をする程活発だったのに、高校へは興味がなく、
とうとう辞めてしまいました。

そして次の日からは、建設作業員として休まずに三年半程働きました。
たくさんの大人と関わり、仕事をさせて頂き 社会勉強をさせてもらったようです。
主人は息子に「本当にしたい事を見つけて頑張りなさい。応援しているから。」と言っていましたが、
私の方があきらけきれずに、「仏門に導かれますように…」と願いながら、只々、息子に弁当を作ることしかできませんでした。
いつも主人から、「期待をするな、幻滅もするな、現実は真実だ。ありのままを受け入れてやれ」と
言われていましたが。涙の出る日々でした。

しかし、転機はやってきました。
昨年の秋に息子から「永平寺に行くよ」と言われ、私以上に喜んだのは主人でした。
次の日から毎朝5時からのお勤めを息子も一緒にし、正月には親戚一同で断髪式をし、
中学の野球部以来の丸坊主になり、顔つきもかわってきたようです。

人生、無駄な事は何一つなく、振り返って見て、良い方向に物事を考えていければ…と思います。
私事ですみませんが、一つの春を迎えました。

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